「縮小ニッポン」にどう抗うか

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こんな記事を見ました。

NHKスペシャルの「縮小ニッポン」の衝撃の内容に、絶望の声が相次ぐ

2016年2月に発表された2015年の国勢調査によると、1920年の同調査開始以来、日本の総人口が初めて減少に転じたことが明らかになった。2010年の調査時より減った数は94万7,000人で、全国の8割以上の自治体で減少が認められたという。

日本の人口は、1920年に約5,600万人だった。そこからベビーブームや、地方から都市部への集団就職、高度経済成長などを経て人口とGDPが順調に右肩上がりで増加してきた。だが、これから日本が直面するのは、かつて経験したことのない「人口の急降下」だという。そして、その現象には人口の一極集中が進んでいる東京ですら抗(あらが)えない。

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は、東京で人口が減少に転じる年と考えられている。品川区や目黒区、渋谷区、中野区、豊島区などの11区で人口が減るとの試算があり、豊島区では28万が減少に転じるとみられている。

ちょっとびっくりでした。

地方では人口が減っているのは知っていたし、東京の一極集中が進んでいると思っていました。

でも、東京の23区内でも人口が減っているところがあるのですね。

豊島区でそんなに人口の減少が起きているとは知りませんでした。

豊島区で起きていること

豊島区は長らく、出生数より死亡数が多かった。普通に考えれば人口は自然減少していくはずだが、その減少数を補うほどの転入者が区の人口増加を支えてきたという背景があった。

この転入者が区の将来を左右すると考えた豊島区は、その実態を詳細に調査。最も多かったのは「20代の単身者」だったが、その給与収入ベースは240万円である事実が判明した。この年収では結婚して子供を持つのが難しいため、将来の人口減の一因となることが懸念されている。

さらに別の事実も明らかになった。これまでは20~24歳の年代が同区に転入して人口を増加させる一方で、25歳~39歳は結婚を機に郊外へ移転するなどして転出数の方が多かった。ただ、最新のデータでは25歳~29歳、30~34歳、35~39歳のいずれの年代でも転入超過が確認されており、明らかにこれまでの傾向とは異なっているという。

つまり、若い20代の単身者は転入してくるけど、給料は低く結婚するのが厳しい人が多いということですね。

それなりの収入の人は結婚して区外に転出してしまうとのこと。

住人が収入が低い人ばかりだと住民税もほとんど入ってこなく、財源不足となり将来的には区民サービスを相当カットせざるをえないとのこと。

10年前に財政破綻した北海道夕張市は

10年前に財政破綻した北海道夕張市も紹介されていました。

同市は、かつて11万人の人口を誇ったが今では9,000人以下にまで減少したとのこと。

市は公園や図書館を廃止し、医療機関を縮小させているとのこと。

なんだか切ないですね。

将来的には都心に住む人と進んで田舎暮らしをする人の二極化になる

この記事を読んで、将来的には都心に住む人と、進んで田舎暮らしをする人の二極化になると思いました。

都心に住む人

都心に住む人というのは、家の近くに便利なお店や公共施設があることを望む人です。

多くの人はここにあてはまるでしょう。

それなりに住民が稼いで税収も得られると思いますので、公共サービスも充足することが出来るでしょう。

進んで田舎暮らしをする人

都心で人にもまれて生活するのではなく、田舎で農作業などをして暮らしたいという人も一定数いるはずです。

公共サービスはほとんど期待できませんが、今はネットがあるのでそれで本や映画などが好きなだけ楽しめますので、文化的な生活を送ることができます。

自給自足な生活を送ることになりますが、病気にさえならなければ充足した生活を送ることが出来ることでしょう。

今はネットを使って仕事をすることも出来ますので、進んで田舎暮らしをする人が増えてくるかもしれません。

まとめ

将来的に日本の人口は減り続け、衰退していくのは明らかです。

しかしそこは悲観的にならずに、小さな政府・自治体にしていき、暮らしやすいように住むエリアを一極集中していくことが重要でしょう。

日本は成熟しています。

少子高齢化で、税収は減り続け年金や医療費は増え続けていますが、そこの部分は年金の受給年齢のさらなる引き上げや医療費の自己負担割合の増加で賄わざるを得ないでしょう。

やはり、そこそこ稼ぎつつ、お金のかからない暮らしを心がけ、貯金し、自分の生活は自分で守ることを国民一人一人がするのが良いのかな、と思います。

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