賃貸に住むべきか?家を買うべきか?
この問題はよく議論される問題ですし、個人個人の置かれている状況によってもどちらがベストかというのは変わってくるでしょう。
しかしお金のかからない暮らしを心がけるのであれば、リタイアするまでは賃貸で住む方がいいのではないかと私は思います。
ちなみにリタイアした後は、便利な場所に立地するマンションを購入するのもいいのかなと思っています。(→これについては別の機会に書きたいと思います)
賃貸がいい理由1:自由度が高い
賃貸にする一番のメリットなのではないかと思います。
転勤することになったとしても、賃貸ならば気軽に引越しが出来ます。
また、家族の増減にも住み替えることによって対応できます。
子供が成長して各々個室が必要になったら大きい家に引っ越せばいいですし、子どもが独立したら、小さい家に引っ越せばいいのです。
賃貸がいい理由2:震災リスクを避けられる
日本は震災が多い国です。近い将来かなりの高確率で震災に見舞われると予想されています。
持ち家を持っていたら、家が崩壊しても修復して住み続ける必要があります。
震災が起きればその周辺の地価は暴落し、家を売るにも希望する金額では売れなくなるでしょう。
家を修復して住むにも莫大なお金がかかることでしょう。
賃貸に住んでいれば、さっさと引っ越すことが容易に出来ます。
賃貸がいい理由3:家の購入にお金を使わず、他のもっとリスクが低くて利回りの良い投資にお金を使えて、その利潤で家賃も払える
家を買うのには莫大なお金が必要です。多くの人はローンを組んで買うのでしょう。
家を買うということは一種の投資です。(持ち家を持つというところに満足感を得る部分もあることは否定しませんが)
例えば、AさんとBさんという同じ35歳の資産3000万を持つ2人がいたとします。
Aさんは3000万円の一戸建てを現金一括で購入しました。
一方Bさんは資産3000万円を年利4%で投資しました。(ノーロードのインデックス投信に投資すればこのぐらいの年利で投資できる可能性は高いと思います)
住む家のために3000万円くらいのグレードの物件を賃貸するのに家賃が月10万円かかるとします。
そうすると、家賃は3000万円の資産の年利4%の利潤部分で補えることが分かります。
(3000万円×年利4%=120万円、家賃月10万円×12か月=120万円)
30年後どうなるでしょうか。
Aさんは築30年の一戸建てが残ります。築30年もたてば家の修繕もしなくてはならない時期でしょう。もしその間に震災がおきたとしたら、その周辺の地価は暴落しているかもしれません。
一方Bさんは3000万円の資産が残ります。今からその時点で適した家を買うことも可能です。
(上記の話は分かりやすくするために、家の購入時にかかる諸費用や固定資産税、家の修繕にかかる費用と、賃貸でかかる敷金礼金、更新料、引っ越し費用などは含んでいませんが、おそらく持ち家でかかる諸費用と賃貸でかかる諸費用はそれほど大きく違わないと思いますので省略しています。)
投資リスクという観点から言うと、
Aさんが買った家の価値の変動リスク VS Bさんの投資したインデックス投信のリスク
ということになるのですが、これからの日本は人口が減っていくのは明らかですし、住宅が余る方向になるのは間違いないと思います。それに加えて震災リスクが加わるので、Aさんが買った家の価値の下がるリスクは比較的高いのではないでしょうか。
それにひきかえ、Bさんの買ったインデックス投信は先進国株や新興国株、日本株のノーロードのインデックス投信をバランスよく買えば、リスクとリターンをある程度コントロールすることは可能です。
どちらがいいでしょうか。私はBさんのほうがいいと思うのですが、いかかでしょうか。